●かもめ食堂 |群ようこ
かもめ食堂
出演:
バップ
発売日 2006-09-27
フィンランドのヘルシンキで日本食堂を経営しているサチエは、図書館で知り合ったミドリを食堂のスタッフに迎える。お客は、日本アニメおたくの青年しかいない店にボチボチ人が集まるように。悩みをかかえたフィンランド人、荷物が出てこなくなって困っている日本人など、個性的なお客さんたちが、かもめ食堂に集まり、サチエたちの温かな心がこもった料理でなごやかな気持ちになっていく。
れっきとした日本映画だが、オールフィンランドロケで、現地スタッフや役者も参加して作り上げた日本とフィンランドのコラボ映画。あせらずマイペースなサチエに小林聡美がピッタリ。また「かもめ食堂」の北欧風のインテリア、シナモンロールやおにぎりなどのお料理もおいしそうで、ビジュアルも十分に楽しめる。国境を超えた人間関係をオシャレで心温まるヒューマンドラマに仕上げたのは『恋は五七五』でおなじみの荻上直子監督。(斎藤香)
究極の「なんでもない」 2007-02-16
見終わって、何が一体おもしろいんだろう・・・と素朴に思った。ストーリー展開のほとんどない、喜も怒も哀も楽も非常に印象の薄い1時間30分。淡々とした、というより、淡々とし過ぎた感のある不思議な映画。エンディングロールと井上陽水のごきげんなクレイジーラブのメロディーが流れる中、「・・・で?」と自問自答している自分がいた。
それでも1時間30分のあいだ、つまらないと思う事もなくずっと見ていた。自分でも意識しないうちに心がくつろぎ、気持ちがのんびりしていた。つかみどころのない妙な感覚が脳裏に残っていて、消えない。さりげなさを装いながら驚くほどにお洒落なインテリアとファッション。それと対をなす、やたら家庭的で懐かしさ満載のおかずたち。(あえて「おかず」。「メニュー」って感じじゃない・・・)
全編に流れる、清潔感と透明感。
ただ銀幕に存在するためだけの、なんでもないとしか言いようのない映画。それでいて、印象は薄いのに存在感は濃厚。いいのかよくないのか、時間をかけないと答えが出せない気がする。気になっている人は、とりあえず見ておいたほうがいい。
さらに詳しい情報はコチラ≫